大晦日

2011年は大変な年でした。現在も震災の爪痕が残る場所もありますが、何よりも無事に新年を迎えれる事に感謝致します。

正源寺も本堂改築、書院新築と一生に一度出来るか出来ないかという大工事を前に震災に遭い、苦心に明け暮れた一年でありました。

今回の災害によって誰もが傷つきながら、何気ない日常のありがたみや、今年の漢字の「絆」に代表される「助け合うという心」というものの大切さを実感させられた年でありました。また、私自身、震災下に於いては、自分に足りないものや、余裕のなさも感じられたものでした。自分に余裕のないときほど、周囲に目を配る必要性を感じております。

来年は辰年です。龍にまつわる禅語で「三級浪高くして魚、龍と化す」という言葉があります。三段の大きな滝という障壁を乗り越えた魚は困難を乗り越え龍となるという意です。今年一年の出来事を乗り越え、この国にとっても、皆様にとっても来年は飛躍するための年になれば良いと願います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌